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伊東氏の質問攻撃、並びに奥様自慢に付き合わされ、その日は精神的に疲れて社に戻るハメになった。
日報をあげていると、同じ課の若手に声をかけられた。
組んでいるシステムを検証したいが、チームリーダーが不在で確認出来ず、先に進めないと言う。
「他の奴らは?」
「あの、俺、英語苦手で、あんまり意思の疎通測れないんですよね」
思わず今後が不安になる一言だった。
このフロアは半分は日本人では無い。
英語圏なアメリカだけではなく、東南アジアの人間もいる。
そこでは当然英語での会話が求められる。
英語が苦手のレベルにもよるが、酷いようなら使い物にならないということだ。
まあ、それはこちらが考えることでは無い。
それこそチームリーダあたりが、上に報告てなんでもすれば良い。
今やらなければならないのは。
「で、お前の席借りて見ててやるから、コーヒーでも持って来て」
今日中には帰れないだろうと、諦めた瞬間だった。
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