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【会いに行きます】
恭子、君に触れたい。
だから
今日会いに行きま す。
――――――――――――
短い、短い言葉。
でも今までのどんな記事よりも遥かに恐怖を駆り立てた。
ふと開いていた窓に、カーテンへと目が行く。
もし純がもう既にあたしに"会いに"来てたとしたら?
家には誰もいない。
あたしに逃げ道は、ないかもしれない…
男である純と、女であるあたし。
力の差は歴然。
あたしの姿を捉えてる純。
一方であたしは…。
どうする?
どうしたらいい?
話し合う?
話し合いで解決出来る?
狂ってしまった純…。
瞳を閉じ深呼吸をする。
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