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願い
余命を知ったあの日。
無理にでも笑ってたら…
今頃、笑えてたのだろうか?
主治医が言ったあの言葉が俺を変えた…
「あと、3ヶ月もないだろう…」
なんども頭のなかでループした。
心の中で「生きたい」って…
叫んだって空の神様には届かない…
いや、神様なんてものは
居ないのかもしれない。
叫んだって叫んだって…
俺の思いは届かない…
雨が降ってきた。
俺の叫びは雨と一緒に流されてゆく…
俺の存在は…
俺の命は…
雨と共になくなるんだ…
だから…
消えるまえにこの思いを伝えたい…
神様を信じてみたい…
…神様、もう少し俺に命をください
そっと…空に願った
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