プロローグ

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そうやってふてくされるはるに私は凄く心が軽くなった気がした。 誰かにこういう悩みをいう事が、聞いてくれる人がいるって凄く大切なんだって、気づかされた。 「ありがとう、はる。 本当にはるは優しいね。」 「なーにいってんの! みずきほど優しい女はいないって!」 ケラケラ笑うはる。 その言葉でまた蘇る彼の言葉。 はぁ。 なんだ、まだダメージ残ってるじゃん。 「んで? みずきは何を悩んでるの? 彼に何言われたの?」 一瞬動きが止まってしまう。 「ははっ、今のみずきに擬音語つけるならまさに、ギクッ!って感じだね」 ほんとにびっくりしてしまった。 「なんでわかったの? エスパー?はるすごいよ、ほんと。」
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