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美男美女一家から産まれた、至って平凡な主人公。
ずば抜けた頭、運動神経、容姿を持つ３人の兄とは違い、平凡、地味、普通と見事に凡人過ぎる主人公だが、両親は別に大して気にすることもなく、可愛がる。
しかし完璧を目指している兄たちは主人公を美しくないもの、綺麗なものに紛れ込んだ異物として扱い、空気のように主人公を無視する。だが主人公、決して気にしないし、相手（兄たち）にも興味ないからお互い様。
それが気に入らない兄たちは考えた。
どうやったらアイツ（弟）を懲らしめられるかと。
そして思い付いたのは、単純にして最低なこと。
――…そうだ、アイツから友達や恋人を奪おう。そうだ、それが良い。
何の躊躇いもなく実行した兄たちは上手く親を騙しながら、主人公の周りをこそこそと嗅ぎ回り、有言実行といわんばかりに次々と友達を奪っていく。
そして一人になった主人公。最初はそれなりにツラかったし、犯人なんて分かりきっていたが、何をすることもなく日々を過ごす。
高校生になっても相変わらず兄たちのせいで友達が出来ない主人公、好きな人が出来る。
それも意外や意外、初恋相手は同じ運動部の先輩、しかも同性で。
好きになったら一直線、惜し気もなく健気にアタックする主人公。その甲斐あってか先輩とお付き合いすることになったのだが…やはり悪夢は終わらない。
数日後、先輩から突然別れを切り出される。訳がわからぬまま、理由を訊けば何故か己が男を引っかけるビッチだと噂されているという。そんなやつとは付き合いたくもない、とか……なんやかんや。
勿論、主人公には見に覚えがない。結果、噂を流した犯人はやはり他校にいる兄たちで…。
…この時、主人公は瞬時に悟った。これは自分の宿命なんだと。
有象無象を広い心で受け流す菩薩主人公と、それにギリギリしてる兄たちのシリアルストーリ……になったらいいな。
というか主人公（弟）不憫物語書きたい。読みたい。
腐っても兄たち×主人公じゃないよ。
むしろ兄たちザマァwww希望だよ。未来だよ…( ´∀｀)ﾆｺﾘ
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