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「それで、学校はどう?友達はできた?」
「…いいえ。
友達など僕には必用ないので。」
「ふ~ん。そうかい。
寂しくない?」
「全然。」
天道先生は机の端に置いていた
コンビニの袋から爆弾おにぎりをとりだした。
「じゃあ、何で昼休みはいつも私のとこにお弁当を持って来るのかな?相馬くんは。」
「ここが一番静かだからです。」
教室はクラスの奴らがうるさい。
いきなり喧嘩が始まったりするし。
だいたい何で喧嘩をする必用があるんだ。話し合いで解決するべきだろう。
そもそも俺はあーゆうのが
嫌いなんだ。
仲良くしたいとも思わない。
「ふ~ん。まぁ座りなよ。」
「失礼します。」
椅子に座り、母の手作り弁当を取り出す。
唐揚げやたまご焼きが入っていてとても美味しそうだ。
「ははっ。君はいつも感情が目にでるね。弁当箱のふた開けた途端、目が輝いたよ。」
「…唐揚げが好物なので。」
「だからいつも唐揚げ入ってたんだ!
でも意外だね。見た目じゃ唐揚げ食べそうにないのに。」
唐揚げ食べなさそうな見た目って
何だ。
「…ねぇ、相馬くん。
見た目だけじゃ全ては分からないんだよ?」
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