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黒い影が見えると共に強烈な腹部の痛みを私は覚えた。
痛い…苦しい…
意識が遠のいてく…
「うっ…」
腹部を押さえた右手はいつの間にか真っ赤に染まり、
歩き出す力さえも私には当然なくて、真っ白な雪の中へ倒れこむ。
なんで幸せなはずのクリスマスに、
なんで私なの?なんで私がこんな目にあわないといけないんだろう。
そう思ったところで何もない。
最悪なことがよぎり家族に、友達に、何より謙斗にもう永遠に会えないかもしれないなんて思うと、涙が溢れた。
ごめんね謙斗…デートの約束果たせなかったみたい…
さよなら…
息絶えた私の周りの真っ白な雪は真っ赤に塗り替えられた
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