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side:由紀
由「ちょっと待って…どういうこと?」
電話越しに聞こえる声に、いつもの優しさは少しも無い。
拓『そういうことだよ…俺たち、別れよう。』
由「なんで…?ずっと一緒だって、約束したじゃん!なのに…なんで…」
拓『忘れてくれ…』
由「嫌だよ…。お願いだから、そんなこと言わないで…。私のせい?私が悪いなら、悪いとこ直すから…。」
拓『…由紀は悪くない。ただ…』
由「それなら…!」
?『拓也!早く帰ろ?』
拓『あ、玲奈…。じゃあ、そういうことだから。』
由「えっ…ちょっと!今の誰!?ねぇ!?拓也!?」
プーッ…プーッ…プーッ…
スピーカーから聞こえてくるのは、無機質な音だけ。
途端に目の前が真っ暗になった。
私の大好きな人がまたいなくなった。
どうして…
ねぇ…拓也…
どうして…
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