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そりゃあお前が悪いわ。
呆れた声が煙と一緒に吐き出された。
景はその紫煙を顔の前で払って、何が? と説明を求める。
ぶすったれるなよ、ますます呆れ返った様子で、景から事情の始終を聞かされた透は言う。
「なー、なんなんだよ」
「そんなこともわかんないような子はウチに入れたげません」
ぷい、とふざけた調子で言って顔を背ける。
誰んちだよー、と景がうめく。
せがむように透の薄茶の長い髪を景が引くと、仕方ない奴だなー、と鬱陶しそうに手で払って、それでも、いいか? と説明を始める。
景は膝でにじり寄って、うんうん、と聞く体勢を取る。
「まずひとつめ」
「ちょっと待った」
景が透の声をいきなり遮る。
「ひとつめって……いくつもあんのかよ?」
あれだけの中に? あんな短い間で?
「……大体なあ、お前そもそも香子ちゃんがなんでプレゼントなんて持って来たかはわかってるのか?」
透は呆れ切ったように言うが、いくらなんでも馬鹿にし過ぎだ。
あれだろ、とふくれ面で景が答える、2月14日――
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