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「ゴメン、席立つね」
私はみんなに断って部屋を出た
まぁ別室にいるとはいえ
たくさんの刑事さんや多くの大人には慣れないものがあるし
大怪盗団が来ると言う事実も
なんとなく信じがたい
廊下を進んでいたが
道に迷ってしまう
まゆゆにそこへの行き方ぐらい聞いておくんだった
だって周りは知らない大人ばっかりだし、
女子はそうこと聞くのは恥ずかしいし
なーんて周りをキョロキョロしながら見ていたら
不自然な人を見付けた
「あれれ?」
どー見てもおかしい
そりゃあ人がたくさんいるなか
一緒の方向に全員が進むっていう場面はそうそうない
今だってそうだ
でも
あの人だけは
みんなとは逆のことをしていた
そして私は気付いた
その先に先程行った部屋があり
そこには『鳳凰の尻尾』があることを
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