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私はその人をつけることした
だけど
この人混みの中で見失わないだけで精一杯
必死にその人を追った
そして
あることに気が付く
「……咲人君?」
後ろ姿がどうも咲人君に見えて仕方ない
でも、どうして咲人君が?
私の最悪の予想が当たっているとは誰も教えてはくれない
暫くするとその人にある男が近付いてきた
なにやら会話をしているよう
ドン
「「すみません…」」
「ってあっちゃんかぁ…」
「なんだゆきりん…」
「こんなとこでなにしてんの?」
「そっちこそ」
「私はあれ」
「え?私も…」
2人が指を指す方向には
会話をしている2人がいた
「あれ何処と無く湊な気がするんだよね」
「私は咲人君な気がする」
そんな私たちの直感は当たっていたが
私たちの行動に向こうが気付いたのであろう
それから怪しい行動は見せなかった
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