第一章

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この辺りは、海に三方を囲まれている。 私の故郷もそこだ。 「じゃ、帰ろっか」 「え?」 「忘れたの?今日、市教研だから早いの」 「帰るのが?」 「うん」 そうだったんだ…。 もっと紫苑と一緒にいたかった。 「大丈夫。明日また会えるって」 「うん、帰ろっか」 私は海に、紫苑は陸の上の家に帰った。
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