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私は練習機の脚を出した。
着陸する滑走路の近くにはスキーのジャンプ台が複数設置されている。
ただし普通のジャンプ台より高さ低く、長さは短い
用途は不明だが平坦な場所にあるので、滑走路の位置を確認する際の目印となるため大変ありがたい。
そんなジャンプ台で滑走路の位置を確認して高度を下げた。
地面に吸引されるかのように機体が滑走路へと近づいていく。
やがて脚がアスファルトの滑走路と接触した。
その際に生じる振動が私を襲う。
それでも操縦桿をギュッと握りしめて離さない。
期待の速度は落ちていき、完全に静止した。
キャノピーを開けて滑走路に降り立った。
その足でブリーフィングルームへと向かう。
部屋に入ると既に教官と他の訓練を受けているパイロット候補生たちもいた。
「君たちは訓練課程を今日をもって終了となる。明日からは新設の部隊に配属することになる」
教官が話し出し、室内の空気が引き締まる。
「その部隊はここで運用することになるんだが、そこで使用されるのは最新の技術を用いた噴進式特殊攻撃機の散花が配備されることになる。これを用いて来たるべき本土決戦を戦うこととなる」
そして解散が宣言された。
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