夜鷹の森

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「あっ、変な飛行機!」 僕も少女の言葉に釣られて上をちらっと見た。 そこにあったのは極端な後退翼の漆黒に包まれた飛行機だった。 運転中なのであんまり見れなかったが、それでもその奇妙さは十分にわかった。 雲の空少ない青空を飛んでいるため、黒々としたそれはやけに目立った。 あれにとっての居場所とは深淵が口を開けたような真っ暗な夜しかない。 夜鷹は夜行性なのだから。
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