夜鷹の森

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****** 目が覚めた。 完全に意識が覚醒した。 視線の先には、大きな黒いしみのある天井。 首を左に傾けると、開いた窓。 窓から見えるのは、どこまでも広がる青い空。 そして青の世界を飛翔する漆黒の航空機。 もうあの世界に戻れない。 妄想はどこまでも妄想であって、現実にとって代わることはできない。 妄想に逃げ込んだところで、何か変革が起きるわけではないのだ。 あの飛行機のように、回りから浮いてしまって、孤独の道を歩んでいるとしても、ここで生きていかなければならない。 昼夜の逆転した夜鷹が空を舞っている。
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