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目が覚めた時、少年はふかふかの布団の中だった。
とても柔らかく暖かい、それでいて軽い。
だからなのかもしれない。
睡眠にはまさに打ってつけの条件で起きた直後なのにまどろんでしまった。
布団の温もりと睡眠欲に負け、二度寝をするべく瞼を閉じた。
一瞬の浮遊感の後、夢の扉を叩く。
重々しく扉は開き、一歩踏み出すとそこで初めて気づいた。
服の裾を引っ張る小さな疑問。
薄く目を開けるとはっきりとしない輪郭線が小さな部屋を描く。
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