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~飛行船リンデ号内~
何とか飛行船に乗ることが出来たライは、一息ついていた。
「ふうッ、何とか間に合ったヨ」
安堵の息を漏らしつつ、一息ついていた。
すると、一人の中年男性が話しかけてきた。
「君は、一人なのかい?」
「へッ?」
思わず変な声をあげたライ。それもその筈、声を掛けてきたのは、カシウス・ブライト本人だからだ。
「一人ですヨ。えーと…」
初対面らしくわざと知らないフリをした。
「ああ!そういえば名前を名乗ってなかったな!
俺の名前は、カシウス・ブライトだ。君の名前は?」
「ライ・フローバニシュだヨ。釣公師団に所属していて、ロレントに釣りに行くところでス」
「ほう、釣公師団か」
「どうしたんですカ?」
「いやなに、うちの娘も釣りが好きでね。ロレントの近くの家に住んでいる。
ライ君、ロレントに行くのだったら娘と釣り勝負でもしてやってくれないか?」
そういえばエステルがどれだけ釣りがうまいか分からないからいいかもしれない。
……ただし、しばらく後になるけど。
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