173人が本棚に入れています
本棚に追加
「分かったヨ!それで娘さんの名前ハ?」
知っているがとりあえず聞いておかないと、怪しまれる。
「エステルだよ。ライ君」
「エステルさんですネ。見かけたら言っておきますネ」
「ああ、頼んだよ。
おっと、船長に渡すものがあったんだった。それではまたな、ライ君」
カシウスが離れた後、ふうっとため息を洩らした。
「びっくりしたヨ。まさか、向こうから話しかけて来るとハ」
変に緊張したせいか、急に睡魔が襲ってきた。
ライは睡魔にあらがうことをせずにそのまま目を閉じた。
この後、まさかあんな事態になるとは知らずに。
最初のコメントを投稿しよう!