第一章 -カシウスを追って-

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~~~~~ 目が覚めた時、大きな部屋にいた。どうみても飛行船の中では無い。 しかし、乗客していた人もいる。 「あら?目が覚めたのね」 一人の女性が話しかけてきた。確か乗客していた人だった気がする。 (あれ?そういえばこの場所、どこかで見覚えがあるようナ?) 「こんな小さな子も巻き込まれるなんて」 (小さな子って、僕こうみえても12歳だからネ。まあ、子どもに変わりないけド) 「なに、女王陛下が身代金を払ってくれるまでの辛抱さ」 「それに食事は出してくれるし、待遇も悪くないしな」 (だんだん分かってきたヨ。ここは……空賊カプア一家のアジトダ!) その時、空賊の下っ端が食事を持って来てくれた。 (下っ端よ!感謝すル!) そう心に思い食事をしていたが、ふと気付いたことがあった。 (カシウス追いかけるの忘れてタ~!) ライは物語の裏を見れなくて、あの時寝たことを後悔した。
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