第一章 -カシウスを追って-

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「鍵がかかっているわ」 「この奥に人質のみんながいるのね。任せて」 「とりゃーっ!!」 エステルが扉をぶち破った。 その後ろからシェラザード・ハーヴェイ、ヨシュア・ブライト、オリビエ・レンハイムが入って来た。 「みんな無事!?」 「遊撃士協会の者です。皆さんを救出しに来ました。 見張りの空賊は片付けました。安心して頂戴」 シェラザードがそう言うとみんな安心した顔になった。 (まあ、知っていたんだけど思ったより派手な登場だナ) そんな時エステルは、辺りをキョロキョロと見回していた。 ライは、エステルに話しかけてみた。 「お姉さん、何を探してるノ?」 「えっとね?あたしのお父さんを探しているの。髪はあたしと同じ色で、見た目は中年のおじさんなんだけど」 「ああ!それなら―」 「何の騒ぎだ!」 言い切る前に空賊がやって来たようだ。
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