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「入り口が…」
「ふさがっちゃった…」
エステルとジョゼットの2人は、はっ!と気づいて顔を見合わせた。
「能天気女!!どうしてこんなところに!!」
「なによボクっ子!!あんたたち空賊をやっつけに来たに決まってるでしょ!!」
エステル達は、言い合っている。どうやら気づいていないようだ。
(気付かれてたら、どうしていたんだろうカ…それに思わずとはいえ、運命を変えてしまっタ。これで良かったのかナ…)
そんなことを思いながら、ライは人質の乗客達の所に歩いて行った。
その時、キールがエステルに話しかけた。
「事件は俺たちカプア一家が起こしたことだ。今さら弁解する気はないさ
ニ対一だしここであんたとやりあってもいいんだが…」
(というか下っ端達、無視ですカ?)
ライは、そう思った。
「困ったことに唯一の出入口がふさがれて俺たちはここに閉じ込められている状態だ」
「…どうだい遊撃士さん
ここから脱出できるまで一時休戦といかないか?」
するとエステルは、あっさりと
「わかった!」
と言い、ガレキを取り除きに向かった。
「おいおい…いいのかよ……
そんな簡単に敵に背中を見せて…」
「あたしはあんたたちと自分の勘を信じるわ!」
(こんな性格だからこそ、敵も味方も毒気を抜かれるんだろうネ)
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