第二章 -運命-

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(こうなったらしょうがなイ。嘘言ってでも通るしかなイ!) 「両親はいないでス。ここには1人で来ましタ」 「ええっ!?じゃあ魔獣には襲われなかったかい!?」 「魔獣になんて一回も会ってませんヨ?」 本当は十数回出会っているけど、そういうことにした。 「でも、この先にも魔獣がたくさんいるから護衛を付けないと…」 (やっぱり難しいかナ?) 「本当に大丈夫ですヨ」 「いや、そういう訳にはいかないよ。でも、ここを離れる訳にもいかないし、どうしよう…」 (面倒だから気絶させようかナ?幸い魔獣もここには来ないシ) そう思った時、1人の男が話しかけてきた。 「なら、俺の後ろを歩いてくればいい!」 燃えるような赤毛に身の丈程もある大剣…彼は (正遊撃士:重剣のアガット・クロスナー!) (あれ?この人この時、もういたノ!?) 「俺の名はアガット・クロスナーだ。 護衛をする気はないが、俺に近づいてきた魔獣は全てぶっ倒す!だから―」 (素直じゃないネ~。まあ、安心しろってことだろウ) 「良かったな、坊や」 「分かりましタ。マノリア村までお願いしまス。アガットさン」 アガットに連れられてマノリア村に行くことになった。
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