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(こうなったらしょうがなイ。嘘言ってでも通るしかなイ!)
「両親はいないでス。ここには1人で来ましタ」
「ええっ!?じゃあ魔獣には襲われなかったかい!?」
「魔獣になんて一回も会ってませんヨ?」
本当は十数回出会っているけど、そういうことにした。
「でも、この先にも魔獣がたくさんいるから護衛を付けないと…」
(やっぱり難しいかナ?)
「本当に大丈夫ですヨ」
「いや、そういう訳にはいかないよ。でも、ここを離れる訳にもいかないし、どうしよう…」
(面倒だから気絶させようかナ?幸い魔獣もここには来ないシ)
そう思った時、1人の男が話しかけてきた。
「なら、俺の後ろを歩いてくればいい!」
燃えるような赤毛に身の丈程もある大剣…彼は
(正遊撃士:重剣のアガット・クロスナー!)
(あれ?この人この時、もういたノ!?)
「俺の名はアガット・クロスナーだ。
護衛をする気はないが、俺に近づいてきた魔獣は全てぶっ倒す!だから―」
(素直じゃないネ~。まあ、安心しろってことだろウ)
「良かったな、坊や」
「分かりましタ。マノリア村までお願いしまス。アガットさン」
アガットに連れられてマノリア村に行くことになった。
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