第二章 -運命-

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翌日。目が覚めたライは、白の木蓮亭一階に降りて魚介パエリアを食べていた。 「うまイ!これはいいですネ。レシピ教えてもらってもいいですカ?」 「気に入ってくれて何よりだ!勿論、いいよ!」 そう言ってマスターは、レシピの紙をくれた。 「しかし、その年で1人で釣り旅とはね~。魔獣とかは、大丈夫なのかい?」 「大丈夫でス!魔獣の一匹や二匹ぐらいなら倒せまス」 嘘ではない。実際にかなりの魔獣を倒している。 「はっはっはっ!これは頼もしい」 談笑しながら食事をし、食べ終わってからは、釣りをしにいくと言って出かけた。 「しかし、綺麗な海だナ」 そんなことを言っているうちにクローネ峠方面から誰か近づいているようだ。 「エステルとヨシュアだネ。そろそろ僕も行こうかナ」 そう言ってライは、エステル達と入れ違いになるようにルーアン市方面に歩いていった。
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