プロローグ

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1-7 「そういえば、水飛竜救出の件では、翼を腐らせることに恐怖し、誰もいなくなった王城に、あなたの妻だけが残っていた」 「そういう女だ。アルス殿のほうはどうだ」 「うちのは、どういう妻になるのか、まったく予測がつかないな」  まだ、長としての日常に彼女が隣にいる光景さえ、想像ができない。 「ならば尚のこと、故郷で羽をのばす彼女を見てみるといい。一族では見せない一面もあるやもしれん。街までお送りしよう。お帰りになるころ王城に顔を出してくれ。天の扉までお見送りをしたい」 「ありがとうございます」
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