不足の華

歪んで浮かぶ空の様に

今を走り出す無知の時間。

ただ書き疲れた夢の途中で眺める空の青さを悲しみを越えた意味に置き換えた。

花が咲いた春を待つ少女の憂鬱。

俯いた地面に言葉は不釣り合いなだけだった。

素晴らしく有名な小説は内容さえ理解出来なくて足りないモノは確実に理解出来た。

何時までも豊かな時間なんて存在しない。

だから懸命に生きる事に意味を与えられている。

歪んで浮かぶ空の様に別に意味なんてない。

朝には太陽を作り夜には月を作る。

たまに雨を降らして音を鳴らす。

此処に今始まって事が全てなんだと思う。

緩やかな風が運ぶ花の種は何処までも遠くに。