好きな君

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冷たい朝を待っている。 凍える様な風が頬を刺して通り抜けて行く。 最後まで光る一等星。 死んだら何時かアレになれるのかな。 ずっと信じていた昔話みたいに笑っていたいから。 躊躇う事のない毎日を生きる為に静かな夜はちゃんと眠ろう。 好きな君と会える喜び。 好きな君と会えない悲しみ。 どっちが多いかで喜びと悲しみが非対称になっている。 ただ欠片を探して歩いているより小さいけれど今を直視する眼はもっと大切だから。 まだ雪が残ってる遠くの山は優雅に雲を絡ませて黙って声を返してくれる。 何時かそんな存在になれたら良いな。
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