めらんこりい

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夜の狭間に 溢れた想い 指ですくって なぞり描く 夢のガラスは 真っ黒で 微かな痕さえ 残せない 割れた爪先 うっすらと 紅い筋引き 傷色まとう 黒いガラスは 冷たく硬く 微かな痕さえ 残せやしない 微睡み覚めた その頬の 伝う涙で 描いたなら 小さな軌跡が 残るでしょうか 微かな奇蹟を 標すでしょうか
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