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薄墨色の花芽から 伝い落ちた光の雫 青ざめた空に上り 再び柔らかに還る 花色仄白く定めて 咲くときを教える 天涯遮る木間から 溢れた光の道筋は 凍えた地を温める 小さき命呼ぶ合図 小さな希望を記す やがて光は高みに 熱集めて平らかに 薄紅の色を誘いて 春を開く風起こす 新たなる息吹きは 花を愛で咲かせて 爛漫の喜び満ちる
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