木村

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「おまたせっ!木村シェフの特製オムライス♪」     「すごい!おいしそう…」     「食おうぜっっ!いただきまーす!」     「いた…だきます」     …誰かと一緒にご飯を食べるなんて久しぶり。木村さんっていうんだ。この人の笑顔って…あったかいなぁ…     「くわねぇの?」     「!?」     「どした?」     「食べる食べる…なんか…こうやって誰かとご飯食べるの…久しぶりだなぁとおもっ…て……」     「ちょと…えっ…泣くなよっ」     「…ご…め      もう言葉にならなかった。涙がどんどん溢れてきて、言葉にならない言葉と声にならない声で木村さんにしがみついて泣いていた。      木村さんはただ頭をなでながら、抱きしめていてくれた。      
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