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 何日経ったのかな        今日は家が静かだ       「愛深」     「おばあちゃん?」     「こんな事して……ごめんね。」     「…」 …なんて返したらいいんだろう…     「おばあちゃんね、愛深を愛してやりたかった。…だけどね、それは無理なんだよ。愛深の顔はね、愛深の父親にそっくりすぎてね…。」     「…」     「だけどおばあちゃん…約束しちゃったから…おじいちゃんに愛深を頼むって…いわれてね……だけど…               …頭がまわらないから意味もわからない…     …おばあちゃんの話をぼんやり聞いてた…            ようするに、“あんたは嫌いだけどおじいちゃんに頼まれたから、二十歳までは面倒みなくちゃならない。面倒みてやるから迷惑かけるな、甘えるな”って事ね。      って私は心の中でつぶやいた。自分に言い聞かせるように…  
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