割れた爪

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「うお…!?」  中身は意外に重くちょっと落としそうになった。そっと覗いてみると教科書やらお菓子やらが目に入る。 「こいつ、勉強してもあの点数なのに……持って帰る意味あんのかよ……あ」  校庭の方で高い笛の音がなった。  時計を見てみるとまだ6時で今日いつもより少し早いようだ。 「行くか」  俺は教室を後にして玄関へと向かう。
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