一階の踊場

2/11
前へ
/37ページ
次へ
「肩貸すか?」 「踵で歩けばへーき」  ぺたぺたと足音を鳴らしながら由佳は俺の隣を歩く。 「……つーか、今更聞くけどなんで心霊スポットなんかに行くんだよ」 「今更聞きますかー」 「ああ、聞く。なんで?」 「メールでも言ったようにさ。最近そういうの流行ってんじゃん?」 「まあなー」  最初はなんの話だっただろうか……ああ、高速道の下のトンネルで若い女性の霊がでたとかだった気がする。そして、それをきっかけに次々とそういう話が流行っていった。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加