屍の宴

7/17
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/151ページ
ちなみに、サラの左肩にはレインボーカンパニーの焼き印がある。 この肩の中には小型の爆弾のチップが入っている。サラの主人……みんなはお父さんとか、親のように呼ぶけど……その人次第で生死が決まるわけだ。 でも正直、自分の命はもういい。ジオの為だけに動くだけだ。 「わっ!!」 「いっ!!」 誰かが横から追突してきた。サラの足の上に岩が落ち、悲鳴をあげる。 すぐに近くの奴隷が岩を置いて退かそうとした。しかし、鞭の乾いた音が響く。 「放っておけ。さっさと運ぶのがお前ら豚どもの仕事だ!」 奴隷たちは迷いながらも、岩の方に歩いていった。 これがここでのルール。責めるなんてことはしない。
/151ページ

最初のコメントを投稿しよう!