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「好きなんです。浅倉さんのこと。」 まっすぐに、背中めがけて投げつけた言葉。 振り向いたその人は、真剣な俺の瞳を捕らえて、何を思ってくれただろう。 溢れるくらい好き。零れるくらい好き。 でも、足りないくらい、愛してる。 「浅倉さ……、」 「え、真宮って、まじでホモなの?」 正直、引くよ。 「近づかないでくれない?」 無邪気なまでに笑っている浅倉さんの言葉は、抉るように俺を突き刺した。 浅倉さんは、いつものように笑っている。 声は、俺を殺す。 これは、誰の声? 初めて言われる訳じゃない。 「気持ち悪いから、俺の前から消えてよ、真宮くん。」 聞いたことのある台詞。 嗚呼、浅倉さんまで、俺を、拒否して、拒んで、忌避して。 俺はまた、この言葉に、殺される。 2.
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