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女子高で数学を教える教師です、といえば、大抵の友達は羨ましがる。 秘密の花園だの、女だらけのハーレムだの言って。 しかし言おう。秘密の花園?そんな優雅な訳があるものか。 教師として、生徒はそりゃあ可愛いもんだが、性的な目でみるには、ちとがさつすぎる。 周りが女性だらけだからこそ、彼女達は気を抜いて媚びることを忘れる。 暑いからとただでさえ短いスカートをひらひらさせたり、月経がどうたら彼氏のテクがどうたら、挙句の果てには授業中だというのに脱毛処理をしだしたり、やりたい放題だ。 共学に通う女の子ならば、異性の目を気にしてしないことでも、彼女達は平気でやってしまうのだ。 おかげさまで、毎日が疲れる。 (それでも、生徒に懐かれるのは、なんだかんだ嬉しいんだけれど。) 若い男が俺しかいないから…っていうのもあるんだろうけど、楽しそうに俺に話しかけてくる生徒は、可愛いと思う。 ただ、ひたすらに元気なのには、ついていけない。 女子高生があんなにパワフルな生き物だったなんて。 (あー……。) ぐぐっと伸びをして、すっかり暗くなってしまった帰路を歩む。 溜まりまくった疲労とストレスの捌け口は、友人が経営する行きつけの美容院で、洗髪してもらうことだけだったのだけど、最近は、新しい解消法を見つけたのだ。
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