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「あとどれくらいで着きそうだ?」
「そうですねぇ…。早くても30分以上は。」
「そうか…」
間に合うのだろうか。あと1時間で終わってしまうというに。
(もしかしたら寝てるかもなぁ…)
結菜は明日も仕事だ。(俺はオフだけど。)
今日も忙しい的なことがメールに書かれていた気がする。
2人とも仕事をしているんだ。仕方がないと言えば仕方がない。
「……もう少し、急げないか?」
答えがわかりきっていることを聞く。
しかし、今回は少し違う答えが返ってきた。
「今日中には、無理矢理にでも到着させますよ。」
「…え?」
その瞬間、ぐんっとスピードが速くなった。
「うわっ!」
「少し抜け道するんで。舌噛まないように気を付けてください!」
さう言って、俺たちが乗っている車は細い道に入っていた。
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