第2話 -変化-

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 すぐさまツッコミを入れれば、呆れたようにそっぽを向かれてしまった。 「……そういうのに鈍いのは高校の時から全く成長しないなお前」  頭の中はまだまだ増殖中な、はてな達。  さっきの蘭夏くんといい愁といい、もうちょい分かりやすく言ってほしい。 「意味わからんって顔してるな」 「だって全く分かんないんだもん」  片頬を膨らませ、ぶーっと愁に文句を言ったら、隠すことなく嫌そうな顔を向けられた。 「いい年扱いて“もん”とか言うなキモい。ハァ……最近よくメールしてるし、やっと少しは人間関係に興味を示してきたと思ってたんだがな。  一体誰とメールしてんのか知らないが 「好きな子」 人間らしくなってき………は?」 「だから、好きな子とメールしてるんですー」  口をポカーンと開けた愁をアホ面、と心の中で笑いながら二度繰り返した。  亜弥の事を考えていると無意識のうちに顔が緩んでいく。 「おま……いつの間に」  いつもの冷静さはどこへやら。焦った様子の愁は見ていて新鮮だ。 「さぁ、いつからでしょー」  だから、素直に答えずからかいたくなる。 「おいっ、まとい!茶化すな」 「きゃーっ愁こわぁい」 「まとい!!」 「……俺は真剣だから。真剣にあの子に恋してんの。反対するなら意見は聞かねぇ」 「……」
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