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丁度俺の目線が大原の胸ぐらあたりという俺たちの身長差。
その事も苛つきの相乗効果になり、大原の胸ぐらを力一杯に掴んで首元を締めてやった。
「ぁ、亜弥人さ……ん、ぎぶ…俺死ぬ……これ、じぬ」
「逝け」
「ひぃぃぃぃ―――っ」
「うるさい」
「いてっ」
耳元でギャーギャー喚くもんだから五月蝿さに耐え兼ね、ペッと廊下に転がすように離すと、むせながら必死に酸素を吸い込んでいた。
「ふははっ、ばーか」
「亜弥人ひでー」
廊下のど真ん中に座り込んだわりと整った顔の大原を上から見下す平凡な俺、というなんともな図。
それだけでも周りは引き気味なのに、お互いどちらともなく吹き出し笑いはじめた頃には半径数百メール付近には誰も寄り付かなかった。
そんな事は気にせず気が済むまで二人で笑いまくる。
存分に笑い、おさまる頃に大原が立ち上がりケツの埃を払いながら「行きますか」と二人並んで昇降口に向かって歩きだした。
「あー…、にしても、月曜の全校集会めんどくせー」
「ホントだよ。貴重な睡眠時間を……」

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