2章~パニック~

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美香「吉田!もう塞ぐよ!」 吉田「ああ!わかった!」 とりあえずここには逃げ込めた。 けれど、 吉田「今井、大丈夫か?」 今井「あっ、ああなんとか ? うっ!」 言いかけながら今井は血を吐いたそれもけっこうな量だ。 今井「はーはーは…」 美香「そんな、こんなこと少し噛まれただけなのに…」 今井が辛そうに 今井「映画どおりってことだ。噛まれるだけでもうアウトなんだ」 美香「そんな、映画みたいなことなんて…」 今井「まわりは映画どおりだ。なあ吉田…」 吉田「なんだよ?なにか手伝うか?」 今井「じゃあ、俺を殺してくれ…」 美香「なにいってんの?」 今井「俺は奴らみたいになりたくない!ぐは!」 美香「今井、いやいやぁぁぁ!」 俺は思わず目を背けてしまった。 今井「頼む吉田!俺は最後まで俺でいたい…あと、美香を…うっ!うがぁぁ!あぁぁぁ!」 美香「今井ダメよ!死んじゃだめー!」 だが、今井はもう死んでしまった。俺は今井の言った最後の願いを果たすために動いた。 「はなれるんだ!美香…」 「ダメよ!今井は奴らになんかならないわ!」 そのとき、今井が起き上がった。 「ほら、今井が奴らになるわけ…」 美香がそこまで言ったところで美香も今井がどうなっているのかに初めて気づいた。 美香「今井?」 吉田「もう一度言う、はなれろ!」 今井はこのとき完全に奴らになってしまっていた。 今井「あああああ…」 いくら言っても離れないから俺は無理やり美香を引っ張って連れてきた。 美香「そんな、こんなことって」 俺はまえにでて、 吉田「ああ、バカらしいよ。」 それをみて俺が何をするかが、分かったらしい、 美香「吉田?」 吉田「けどな…」 今井はこっちに近づいてきてる。 美香「やめて…」 吉田「本当のことなんだ!はぁぁぁぁ!」 美香「やめてー!」
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