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~職員室の中~
吉田「よっこらしょっと。」
俺たちは扉をいろんなもので塞いだ。
美香「吉田、鍵はどうするの?」
堀内「林のはどうだ?あの人スポーツカー持ってなかったか?」
かんた「全員乗れるのか?」
吉田「うっ、そういえば…」
堀内「部活遠征用のミニバスはどうだ?壁に鍵があるから…」
吉田「よし!それにしよう!」
美香「決めたのは、いいけど…誰が運転するの?」
吉田「俺が運転するよ。」
美香「吉田?免許もってたっけ?」
吉田「いいや。持ってないけど?なんで?」
美香「いや、その大丈夫なの?」
堀内「大丈夫だ!吉田はけっこうなんでもできるから!機械系は得意だもんな!」
かんた「ああ!吉田は戦闘機のパイロット適性もあるんだ!」
女子達が驚いて、
「本当?」
吉田「ああ、いちよう戦車のシミレーションもやったこともある」
堀内「おいおい!俺らも聞いたことないぞ!」
かんた「とりあえず、吉田が運転手でいいな…神山どうした?」
いつのまにか、美香はテレビを見ていた。
美香「なによ…これ…」
俺は、リモコンで音量を大きくした。聞こえてきたのはとんでもない内容だった。
「全国各地で頻発する暴動にたいし、政府は緊急対策の検討にはいりました。しかし、自衛隊の治安出動については、与野党を…」
吉田「暴動って、なんだよ!暴動って!」
キャスターが話してる最中に俺は怒鳴った。堀内がチャンネルを変えると次はアナウンサーが何処かにいるチャンネルになった。
「すでに、埼玉県内の被害は1万名を超えたとのみかたもありまさす。知事により、非常事態宣言が…バン! ?はっ、発砲です!
ついに、警察が発砲を開始しました。いったい、なにに…パン!パン!きゃぁぁぁぁぁ!いや!なに!うわぁぁぁぁ!助けて助けて
うわぁぁぁぁうわぁぁぁぁ…」
アナウンサーの断末魔のあとテレビは砂あらしの画像になった。
俺たちはまだ知らなかったんだ。
この世が、終わっていることが…
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