雷影

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      「ん~静かねぇ~。」   「静かっすね~。」   いつもより大きく聞こえるBGM。 店内の静けさを感じながら、ちょっとばかしカマっ気な店長と俺は裏で商品チェックをしている。   もう一人来るはずだったんだが、大雨の影響で電車が動かないから遅刻するとかでかれこれ一時間は遅れてる。   珍しいことに、いつもは学校帰りの学生やら、麗しいOLさん達で賑わってる店内だが、流石に今のとこ人っこ一人来やしない。   『ま、たまには暇なぐらい楽しても罰は当たらんだろ。』   「あっ店長。そういえばジ〇ンプの入荷少し多くした方が良いっすよ!」   「あらそう?内海君がそう言うなら増やしちゃおうかしら!」   「こっちの雑誌も出して良いっすよね?俺やっちゃいます。」   「内海君ったらこんな日でもお仕事熱心ね!感心感心♪」 「こんな暇な日なんか滅多に無いっすからね。スムーズに仕事が進む快感を味わって来ます!」      
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