君が好き

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キャーキャー言ってた連中を何とか席に着かせ、HRを始める先生 あー、ホントきれいだなー 何度見ても飽きない 声だってよく通る優しい癒される声してるし …俺の下で鳴かせたらどんな声出すんだろ いやいやいや、ダメだ 朝っぱらからこんなこと考えてんじゃねえよ、俺 これじゃ秋と変わんねえじゃねえか 「桐谷くん、どうしましたか? 具合でも悪いんですか?」 煩悩を振り払おうと頭をぶんぶんふってたら先生が心配そうな顔をして聞いてきた やった、話しかけられた 心配そうな顔も綺麗です …じゃなくて、 「…あ、いや、何でも…ない、です」 好きな人に話しかけられただけでどんだけどもってんだよ俺は 童貞かっての 「そうですか… それなら良かった。 でも具合が悪いのだったらすぐに言ってくださいね?」 「…はい。すいません。」 …先生は俺をどうしたいの 首をかしげながら、キラキラの王子様スマイルで言われてしまって、もう俺のHPはゼロに近い 無自覚ってホント怖い てか、さっきの先生の行動にやられたの、俺だけじゃないみたいだし 周りを見ると、大半の生徒は机につっぷしてる 「…あれ、みなさんどうしたんですか? 僕の話はそんなに眠かったんですかね…」 …怖いわあ
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