10人が本棚に入れています
本棚に追加
「銀、俺もう行くから」
時計を見れば7時過ぎ
秋がこんなに早くに出るなんて珍しい
「なに、なんかあんの?」
朝飯をもしゃもしゃ食べながら聞くと、
「夜弘-ヤヒロ-に寝起きドッキリ仕掛けに行く」
と、悪びれもなく答えた
夜弘っていう人は秋の恋人で、名前の通り、男
しかも、俺の先輩
俺は風紀委員で夜弘先輩は風紀委員長
秋は元風紀委員長だった
なんか、いろいろと複雑だ
俺は秋と3つ違いで、ちょうど入れ替わりで入学したからよく知らないけど、秋が3年のとき、夜弘先輩が1年だったから、そんときいろいろあったんだろう
俺が通っている学校はちょっと変わったやつが集まる学校だ
秋や夜弘先輩みたいな、ようするにホモ、言い換えれば同性愛者が多く集まる
7割がホモ、2割がバイ、残りはノンケという、なんともそっち系のやつらにとってはありがたい学校だ
俺は元々ノンケだったが、秋がいってたからなんとなくココに入学した。
ちなみに秋は高校はいるまえからバイ
「つーかさ、寝起きドッキリ仕掛けに行くなら、もう時間的に遅くね?夜弘先輩絶対起きてるって」
「起きてても起きてなくても、ヤれればそれでいい」
最低だ
結局テメーがヤりたかっただけかよ
朝っぱらから盛やがって
「あの人いなかったら風紀大変なんだ。ほどほどにしとけよ。」
風紀委員長を遅刻させるって、元風紀委員長としてどーなの
「じゃ、いってくるわ」
「おー、腰たたなくなるまでヤんなよー」
「えー」
えーって。
コイツ俺の話聞いてたの?
ま、いいけどさ
最初のコメントを投稿しよう!