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自分の席について、机につっぷす
あー、HRが待ち遠しい
だって、あの人がくる
って、だからだからいちいち思考が乙女すぎだろ俺は
キモイって
「確かにキモいな」
「耳元でしゃべんな、お前がキモイ」
俺の考えてることを読み取って、耳元で囁くように話しかけてきたのは、東 緋陰-アズマ ヒカゲ-
一年の頃からつるんでるやつだ
真っ赤な目立つ髪に黒いピアスを大量につけている
俺と一緒にいたら金やら赤やらで目立ちまくりだ
しかも、イケメンなのが腹立つ
俺の親衛隊の倍くらいの人数の親衛隊がいると思う
そのくらいカッコイイ、男の俺からみてもカッコイイやつだ
「はっ、お前の考えてることなんて八割がた真城のことだろ」
「うるせえな。ちげぇし、今日の晩飯何かなーって考えてただけだし」
「まだ朝だぞ。どんだけ食いしん坊キャラだよそれ。」
しまった、適当にごまかしたら昼飯すっ飛ばして晩飯とか言っちゃった
確かにどんだけ食いしん坊だ
いや、そんな問題じゃないか
「ごまかし方雑すぎ。騙す気あんのかよ。」
緋陰は半分呆れたような顔で聞いてくる
「ない」
「だろうな」
「だって、今更お前にバレたとこで傷つくほどでもねえじゃん」
「…お前はな」
「あ?なんか言ったか?」
緋陰は苦々しい顔で何か呟いたが俺には聞き取れなかった
「…何でもねぇよ。じゃ、そろそろお前の愛しの真城先生がいらっしゃるだろうし、おりこうさんにして待ってるんだな」
「うるせぇって、言われなくても超おりこうさんにしてるし」
最後まで俺を茶化しながら席に戻っていく緋陰
くそ、いつかあいつの好きな人聞き出していじり倒してやる
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