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『キャアアアアアァァァァァっ』
先生が来るのをちゃんとおりこうさんに自分の席について待っていたら、突然ものすごい歓声があがった
来た!
『先生ぇ、今日もカッコイイですぅ』
『爽やかすぎるー』
『抱いてくださぁい』
『せんせー、俺に抱かれてみなぁい?』
「あはは、みんな朝から元気だね。取り敢えず席につこうか」
教室の扉の近くで生徒に囲まれて困ったように笑うその人、真城 最中-シンジョウ サナカ-先生が俺の好きな人だ
うん、今日も綺麗だ
薄い茶髪で、やさしげな切れ長な瞳、薄いピンク色の唇、さらにすらっと長身でまさに『王子様』
ネコちゃんたちはもちろん、タチにもモテる
親衛隊も大量にいる
俺だってあの中にまざって先生と話したいし、かまって欲しい
てか、俺だけ見て欲しい
でも、それやったら困らせてしまうし、まず俺のキャラじゃない
俺はどっちかっつーと、不良キャラにちかい
緋陰といっしょにいるし、金髪だし
まあ、単純にそんな勇気ないっていうのもあるけどさ
嫌われたくないじゃん
好きな人には
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