プロログ

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小さい頃から、僕は白い部屋に居た。買い与えられた本には、世界のことや物語が綴られていた。「ねぇ、看護婦さん…物語の中はなんでハッピーエンドだけなの?」 看護婦さんは答えてくれなかった。母さんにも尋ねたけどやはり、答えてくれなかった。幼い頃はハッピーエンドしか無い世界なのだと信じていた。本は答えがない。自分で考えて見つけるしかない。
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