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「幕僚長!?幕僚長といえば陸上自衛隊における最高位じゃあないですか!そんな方が何故ここに!?」
南郷が興奮した声で朱雀に話し掛ける。
「私も東京付近で救援作業を行っていた。だが・・・
いや、この話は車の中でしよう。ここだと危ない。さあ、乗りたまえ」
朱雀が落ち着いた声で南郷らに話し掛ける。
「早次郎さん、ここは彼らの言うことにしたがった方が良さそうです」
「ところで・・・山本はもう駄目でしょうか?」
南郷の目線の先には腕から大量の血を流している山本がいる。
「心中お察ししますが、彼はもう・・・」
これには岩崎が答えた。
「そうですか・・・」
「ただ、このまま放置しておくと危険なので処分します」
岩崎はそう言って懐からナイフを取り出した。
そして、ゆっくりと山本の方へ向かっていった。
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