12人が本棚に入れています
本棚に追加
しかし、ナイフは山本に当たっておらず、アスファルトに突き刺さっていた。
そして南郷の目から涙が溢れた。
(ダメだ・・・俺には無理だ・・・・)
「南郷さん!」
岩崎の声で前を向きなおすと、そこにはゾンビと化した山本が立っていた。
「あぁぁぇあ」
「南郷さん!」
南郷は銃を懐から出し、弾を撃った。
パン!!!
山本の頭部に命中し、山本は倒れていく。
その時だった。
「・・・隊・・長・・ありが・・・・・・・とうござ・・・い・・・ま・・す・・」
確かにそう聞こえた。
南郷は地面に座り込み、号泣した。
(山本・・・今までありがとう)
そう思ってすぐに南郷は立ち上がった。
最初のコメントを投稿しよう!