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年上だろう女が、無愛想に言葉を遮る。
こっちの女は、個人的に合わないだろう、と俺はわざと不快感を顕した。
じっ、と俺を睨み付け、動じないように彼女は口を開いた。
「お前、何で昨日の夜あの場所にいたわけ? それもあろうことかAngeと」
「一緒にいたわけじゃない。偶然あの場に居合わせて、偶然殺されかけた。それが普通なんじゃないか? 」
「……お前の側で死んでた奴だが、周りに何発もの銃弾、そして本人も銃を所持していた。それをどう説明する? 」
「ただの仕事道具。俺もあいつも警察官だからさ、一応所持してんの」
俺はわざと、相手が不快になるように話す。
予想通り女はあからさまに苛立っていた。
ざまぁみろ、と思いながら隣の少女を見るが……こっちは動じてるのか動じていないのか分からない。
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