居候の気持ち

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「お待たせしました!!すいません隼人さん…やっぱり隼人さんのこと……わ、わかりませんでした。すいません…」 「いいさ、せっかくの休日を潰してまでおれのこと調べにきてくれただろ。それだけでもありがてェよ。」 「でも…」 「それに、収穫ゼロな訳じゃなかったぜ!!」 「え…?」 「本に触れることができたんだ!!な?大きな収穫だろ!咲のおかげで分かったことだ。」 「えぇ!?本当に!?良かったです!一歩前進ですね隼人さんっ!!」 …………………、 「ぶっ……あはははっ…!やっぱり、おまえ……あっはははっ!…はー、ダメだ腹痛てェー」 「ちょっ!なんですかいきなり笑って!」 「わりぃわりぃ…ちょっとな、嬉しくなってよ。」 咲の言った言葉がおれの想像していたものと全く同じだったから嬉しくなった いまだ笑っているおれを咲はふてくされたような顔をしてもう、いいです。 と言ってぷいっと顔をそらした。 「おれ、意外と咲のことわかるかも知れねェなー」 「どうゆう意味ですか、それ…でも、まぁ、 『今日、図書館に来て良かったです。いろいろ手がかり見つかりましたね。』 ほらな、おれが思った通り 咲はきれいに笑ってそう言った。 「あ、でもわたしは何にも隼人さんの手がかり掴めませんでしたよね…すいません…」 「そんな、自分を責めるような考えすんなよ、おれは嬉しかったんだぜ?一生懸命、咲が探してくれたの」 「あ、はい。あ、ありがとうございます?」 「…なんで疑問系?」 「……さぁ?」 ……………………、 「「……………ぷっ…あははは」」 気がつけばおれたちは同じタイミングで笑いあっていて、咲は『なんか、今日で隼人さんと仲良くなれた気がします!』なんて言った そんなもん、おれだって一緒なのに
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